第32章 侑end
そんな時、治君の携帯が鳴り画面を確認した治君の表情が曇った。
治「ツムからや。・・ちょっと、ええかな?」
確認を取るように視線を向けられ、私達は黙って頷いた。
治君は私に気を遣ってか、少し離れた場所へ移動してから何やら話をしていたが思いの外、すぐに戻ってきた。
治「ともみちゃんに決めて欲しい事あんねんけど。」
真面目な顔つきの治君に胸騒ぎを覚える。
「・・何?」
治「これからツムが彼女連れて俺の店に来る。
彼女がともみちゃんと話したいって言ってるらしいねんけど、、内容はわからんらしい。
さすがに殴り掛かったりはせんと思うけど修羅場になるかもしれん…どないする?
行く、行かないはともみちゃんが決めたらええよ。」
夏希さんが私と話したい…?
驚きと困惑ですぐに返答出来ないでいると、
佐々木「そんなん修羅場になるに決まってるやん!今カノと元カノ引き合わすとか侑君は何考えとんねんっ‼︎」
隣で話を聞いていた夕子ちゃんが声を荒げた。
治「せやな、俺もそう思うわ。
けど、決めるのはともみちゃんや。
ともみちゃんが選び?」
2人の視線が同時に向けられる。