第32章 侑end
ガチャッ
咄嗟に距離を取ってもそれは最早手遅れで…。
開いたドアから顔を覗かせた木兎さんとバッチリ目が合った。
木兎「えっ⁈幻⁇違うよね⁇ともみちゃんだよね⁈」
佐久早「ーー最悪…。」
「・・・はは。」
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2人でいる所を木兎さんに目撃され、一時はどうなる事かと思ったが、佐久早選手と2人でどうにか説明しその場を収めて私は寮を後にした。
木兎さんも私の怪我の具合を見てか、さすがにしつこく聞いてくる事は無かったが、きっと私が帰ってから佐久早選手は質問攻めに合ったかもしれない。。
でも佐久早選手なら上手く交わすだろうけど。
本当は夜、治君のお店に行ってみたかったけど、今日は色々あり過ぎて体が鉛のように重く、結局ホテルに直行する事にした。