第32章 侑end
侑「ともみちゃん…?一度、ちゃんと話したいんやけど。」
嗚咽を漏らしてしまいそうで手で口を押さえると同時に、携帯がするり、と手元から消えた。
・・ッ⁇
顔を上げると、すぐ後ろに佐久早選手が立っていて、その手には携帯が握られている。
佐久早「原さん。身体、しんどそうだからもう切るぞ。」
佐久早選手は有無を言わせずピッと通話を終了させ、携帯をポケットにしまった。
佐久早「・・見てらんなくて勝手に切った、、ごめん。」
私は首を横に振り、涙を拭った。
「・・いえ、、ホントに色々すいません…
佐久早選手には変なトコばかりお見せしちゃって…、ご迷惑をお掛けしました。
私、そろそろ帰りますね…」