第32章 侑end
「いい加減にして下さいっ!宮選手にも日向選手にも失礼だと思いませんか⁈
2人共真面目にバレーに向き合ってる選手です!そんな言い方しないでくださ、」
パシッッ‼︎
乾いた音が響いた。
じんじんと熱を持つ頬に手を当て、目の前の夏希さんに視線を向けると…
彼女の目からはポロポロと大粒の涙が溢れていた。
「・・夏希さん?」
夏希「そんなん言われんでも分かっとる!私だってずっと、、ずっとバレーしてる侑を見てきたんやからっ‼︎
うまくいってた、、それが上っ面の付き合いだったとしても…。
ねぇ、、何で…?何で今更侑の前に現れたん…?
何とも思ってないって言うなら2度と侑には会わんといてよっ、、」
泣き崩れる彼女を私は黙って見守るしか出来なかった。