第4章 新たな出会い。
・・・保健室?
侑君も倫太郎君も訳が分からないといった顔をしている。
治君はこめかみのあたりをポリポリと掻きながらポツポツと話し始めた。
治「前にな、腹痛くなって保健室行ったら先生おらんくて。しゃあないからベッドで寝て待ってよ思うてカーテン開けたら女の子が寝とって…」
侑「サム、まさかお前…」
治「せーーへん‼︎何もしてへんよ‼︎」
倫太郎「当たり前だろ。」
治「何もしてへんけど、、、その子の寝顔がめっちゃ可愛いくて。綺麗な顔立ちしとるなぁ思て。とりあえずその子起きたら連絡先交換しよ思って俺も隣のベッドで横になってたんやけど、気づいたら寝てしもうて…。起きた時にはもうおらんかったんや。」
侑「で?その子がともみちゃんなん?」
3人の視線が集まる。
私、確か先月貧血を起こして保健室で休んだ事あったけど…。
「私に聞かれても。。そもそも綺麗な顔なんてしてませんし、人違いでは…。」
私は教科書を開き顔を隠すように勉強を再開させた。
治君は雰囲気を察してか、それ以上は何も言わなかった。