第9章 文化祭
「別にそんなん関係ないわ。ただムシャクシャしとるだけやし。」
聞き覚えのある声に身体が固まった。
・・・侑君?
2人の声はどんどん近くなるのに足が床から離れない。
「ふーん?ま、私は侑君とエッチ出来るなら何でも良えけど。」
「・・何やそれ。場所は屋上で良えか?」
「え〜外は寒いから空き教室が良えな、、、って」
階段から上がってきたのは侑君と、さっき私の事を呼び出したポニーテールの先輩だった。
先輩は私に気付くと、侑君の腕に絡めていた手を離し、ツンツンと脇腹を突いた。
あ?と侑君の視線がこちらに向く。
侑「・・・は?なんで、、」
隠れる事も忘れ、立ち尽くしていた事に今更気づいた私は慌ててその場から逃げ出した。
痛む足を必死に動かし廊下を走る。
・・・嘘!
きっと私の聞き間違い。
だって侑君はあやかさんの事が好きなんだし!
侑君がそんな事、、、
その時、後ろからガシッと肩を掴まれた。