第9章 文化祭
「・・・えっ?」
じゃお先〜とポニーテールの人は階段を下りるとパタパタと走って行ってしまった。
彼女の後ろ姿を目で追う私に、
「何や、あんた侑君にも手、出そうとか考えてるんちゃうやろな?」
サオリさんは私の肩を押した。
「手、出すとか、付き纏ってるとか、、そう言うんじゃないですからっ。」
変な言い掛かりに我慢が出来ず、私は立ち上がり階段を降りようと足を踏み出した。
その時、
「そうやって良い子ぶってんのが余計腹立つんや‼︎」
サオリさんは私の背中をドンッと思い切り押すと、私は階段を踏み外してしまい、顔と膝を地面に強く打ち付けた。
「・・・ッ‼︎」
突き落とされた衝撃と痛みですぐに動けず蹲る。
「男遊びなら他でするんやな。」
サオリさんは頭上から冷たい声を落とし、去って行った。