第9章 文化祭

教室の中は暗幕が張られ暗くなっているが、ピカピカと色鮮やかな照明が点滅したり、手作りのミラーボールが回っていたりしてホストクラブ風の装飾になっていた。

昼には少し早い時間なのに、席はほぼ満席状態で、お客さんは驚く事に全員女の子しかいない。


手招きする治君の向かいに座り、キョロキョロと周りを見回すが侑君の姿は見えない。


治「始まるで（笑）？」

治君は笑いを堪えるように手を口に当てている。


「・・始まる？」