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【ヒロアカ】みんな誰かのヒーローで

第6章 体育祭、それぞれの想い


※心操人使

* * *


 個性について話すと、いつも言われる言葉達。
 今も、昔も。


 「心操くん洗脳〜〜〜?!すげえ初めて聞いた!」

 「うらやまし〜〜」

 「悪ィことし放題じゃんか!!」

 「足つかないしね〜〜〜〜」

 「私ら操ったりしないでよ〜?!」


 そりャ、俺も他人が持ってたらまず悪用を思いつく

 「皆そう言うよ」

 犯罪者…“ヴィラン”向きだねって間接的に言われるのは慣れっこだ。
 そういう世の中、仕方のないこと。

 「でもさあ…」


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 ーーー


 (ね、猫?)

 英雄高校普通科に入学し、放課後に図書室のカウンター席を覗くとそこに猫がいた。猫はカウンター席に丸く蹲り昼寝をしている。日の光が当たりすぎず、開いている窓から優しいそよ風が送られる、最高な昼寝場所のようだ。

 (かわい…)

 猫は好きだ。このままずっと眺めていたい。
 しかし自分は図書委員になり、本の貸出や返却の手続きするカウンター業務を務めなければならない。猫が眠るその席で。

 愛くるしい毛玉の生き物を見つめていたら、パチリと目が合った。

 「あ、起きた」

 「…くぁ〜〜」

 「ごめんね、起こすつもりはなかったんだけど」

 「にゃーん」

 寝起きに人間が側に居ても逃げないのか。俺の声かけに返事をするように鳴くし、よく人に懐いていそうだ。

 「可愛いな」

 「にゃ」

 猫は狭い座席の上で器用に伸びをし、立ち去ろうとする姿に俺は慌てた。


 『そこ!退かなくていいよ』


 思わず個性の“洗脳”を使用してしまった。気持ち良さそうに過ごす邪魔をするつもりはなかったし、まだ居てくれるなら居てほしいと思ったためだ。
 この“洗脳”の個性を発動させるには、俺の問いかけに返答して初めて発動する。…そもそも、動物に俺の個性が通用するのだろうか?
 猫は俺のことなんか気にせず毛繕いに熱心だ。

 「…返事なんてしないか」

 「にゃ!………ぅッ!?」

 「?!」

 返事をしてくれた。
 そしてまさかの、動物にも俺の個性“洗脳”が通用するなんて。今まで試そうと思ったことはなかったし、そのような機会もなかった。この出来事に驚きつつも「早く解除してあげなきゃ」と考えていると…


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