第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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「…さて、帰るかな。
お疲れさん!」
それから数時間後
俺は、定時になると直ぐに席を立ってオフィスを出た
で、すぐさま智くんに電話を入れる
「……空、大人しくしてたかなぁ……」(←何気にずっと気になっていたらしい(笑))
空がまた吠えまくって智くんが困ってなければ良いけど、とか思いながら掛けた電話は
数コールで智くんに繋がった
『もしもしぃ』
「あ、もしもし智くん?俺だけど…」
『うん、どうしたの翔くん
もしかして、今日残業とか?』
「いや、違うよ(笑)
空がどうしてるかと思ってさ、ちゃんといい子にしてる?」
『うん、今ね
ニノにね、色々聞いてね、頑張って躾してるとこなんだ』
「ニノに?電話で?」
流石夫婦、頼ろうと思った人物が一緒だわとか思いながら俺がそう聞き返すと
智くんから思いもよらない返答が帰って来た
『ん〜ん、電話じゃなくて、今おうちに来てるの
んでね、泊まってくんだって。』
「…………………………はい?」
今おうちに来てる?
て言うか、泊まってくだって…!?
「Σはぁあっ!?さ、智くんそりゃ一体…」
『Σあ!!空ちゃんがおトイレでちゃんとおしっこした!!誉めてあげなきゃっ!!』
「へぁ?(汗)」
『ごめんね翔くん切るよ!!
ニノ〜っ!!空ちゃんがちゃんとおトイレでおしっこしたぁ〜♡」
ブツッ(←電話切った(笑))
「Σえぇっ!?(汗)」
智くんは嬉しそうにニノを呼びながら、話の途中で電話をぶっつり切ってしまった
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