第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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「Σああ〜っ!!全部食いよった!!」
「ひふんふぉへぇんふぉーほぉふぇんふふっふぇっへ、ふぁふぃふぁわふふぃんふぁっ!!」
(※自分の弁当を全部食って何が悪いんだ、と言っております)
「なんや櫻井くん、ふぁーふぁーふぁーふぁー言いよってからに!
お前はうちの柔軟剤かっ!!」(←あ、ファー〇ァ使ってんだ(笑))
「もふっ…ん、ごっくん…はぁ、うるせえ!さっさと自分の食え!」(←そして全部飲み込んだ)
俺は若干喉につっかえた飯をお茶で流し込んで、席を立った
「全く、せっかくのお弁当が味わえなかったじゃねぇかよ…」
俺は、まだ櫻井くんのケチとか言って喚いている村上をその場に残し
(心の中で智くんごめんねと呟きながら)給湯室へ向かった
(…て言うか、繁殖かぁ…んなこと考えてもみなかったなぁ)
給湯室に着いて、弁当箱を軽く洗いながらさっき村上が言っていた事を思い出す
「…女の子なんだもんな、空は…」
…って。
「あれ?犬ってせーりとかあんのかな…??
……うーん、解らん(汗)」
そう思って、改めて自分が犬の事を何も知らないんだなぁと再確認する俺
…まあ、今までペットらしきものを飼ったことが無いのだから、当然と言えば当然だけど…
「………帰ってからでも、電話してみようかなぁ…ニノに。」
俺は、弁当箱を小脇に抱えて戻りながら、後で色々とニノに訊いてみようかな
とか思っていた
…そのニノが、(泊まりで)愛妻が待つ我が家に来ている事を知らずに。
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