第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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「ほお、犬!
櫻井くん犬飼ったんかいな!」
「うん、そうなんだ」
我が家に空がやって来た翌日の昼休み
俺は、智くんの何時もの激ウマ愛妻弁当を食べながら、村上に空の話をした
村上は
俺がニノからトイプードルの仔犬をもらい受けたと言うと、何故か興奮したように身を乗り出した
「はぁあ!しっかしアレやろ!ニノくんが連れてきた言うことは、めっちゃ血統のええ犬ちゃうかっ!?」(←めっちゃ興奮しているむらぴー)
「ま、まぁな(汗)」(←むらぴーの勢いに圧されている撫でぃ)
「じゃあアレちゃうか!繁殖とかしたらええ値で売れるんとちゃうかっ!!」(←尋常じゃなく鼻息も荒くなってます)
「は、繁殖…?」(←鼻息の荒さに更にドン引き)
「そうや!櫻井くん、仔犬は雄かいな、雌かいな!?」(←でも気にしない)
「め、雌だけど…(汗)」(←て言うか早く飯の続きを食いたいんだけどと思っている)
「ほな繁殖しなはれ!
…あ、櫻井くんその玉子焼きもろてもええか?」(←話のどさくさ紛れに櫻井氏の弁当を勝手につまみ食い(笑))
「繁殖しなはれて…って、何勝手に玉子焼き食ってんだよッ(怒)」(←ドン引きしていた為、むらぴーのつまみ食いに気付くのが遅れた(笑))
俺は、勝手に俺の激ウマ愛妻弁当をつまみ食いする村上から、食いかけの玉子焼きを奪い返して口に放り込んだ
「ええやん、ちょっとくらい!
俺にも智くんの愛妻弁当お裾分けしてぇな!!」(←それでも果敢につまみ食いに再チャレンジするむらぴー)
「良かないわっ!
第一お前だって裕子さんが作った愛妻弁当持ってきてるだろっ!(怒)」(←弁当箱を抱えてむらぴーの攻撃的をかわす撫でぃ)
「あるけど、ゆうこりんの料理はまだ発展途上やねんっ!!」(←要するにあまり美味しくないらしい(笑))
「うるさいっ!発展途上だかなんだか知らないけど、自分の食え、自分のっ!!(怒)」
俺はしつこく俺の愛妻弁当をつけ狙う村上に背を向けて、一気に飯を掻き込んだ
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