第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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慌てて戻って来た智くんの腕の中にちゃっかり空がを収まっているのを見て、俺が顔をしかめると
智くんはそう言って少し苦笑いしながら、空を床に下ろした
「ふぅん…」
「もう、翔くんってば、まだ空にヤキモチ妬いてんの?///」
智くんはそう言って困った顔で笑うと、ちょこんと俺の隣に座った
「わんっ♪」
すかさず空が、座った智くんの膝の上に乗っかる
「…………」(←なんか面白くない(笑))
「翔くん?」
「………俺のなのに。」
「ん?」
「………俺の智くんなのに。」(←泣きそう(笑))
「……(苦笑)」
俺の智くんなのにと、俺がぐずぐず愚痴を言うと
智くんは苦笑いしながら、空を膝から下ろした
「くぅん、くぅん、くぅん」
それに抗議する様に空が鼻を鳴らす
でも、智くんはガバッと抱っこしたりはせずに、空に向かってにっこり微笑むと言った
「ごめんね、空ちゃん
パパがどうしてもヤキモチ妬くから、ママがどんなにパパを愛してるのか解らせてやんないとなんないから
だから、ごめんね?」
「きゅ〜?」
智くんにそう言われて首を傾げる空
智くんは、そんな空にもう一度微笑んで見せてから、俺の手を握った
「さ、智くん…///」
「本当に、僕の旦那様はヤキモチ妬きで困っちゃう(笑)」
「ごめん、智く…」
謝っている途中で、その言葉を遮る様に智くんの甘い唇が俺の唇に重なる
ソレを見て、空がまたわんわんと騒ぎ出す
でも…
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