第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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(…何で俺が一人で飯を食わなくちゃなんないんだよ…(泣))
俺は、智くんが空を連れて去っていったキッチンを恨みがましくチラ見した
そうしながらも
仕方なく智くんが作ってくれた夕飯を一人寂しくもそもそと食う俺(←空腹には勝てなかったらしい)
「………美味い。(泣)」(←笑)
何時も通りに激ウマな智くんの晩飯
…んが。
「空たんおいちぃですか〜♡」(←キッチンにて空たんにご飯をあげているさとち)
「あんあん♪」(←さとちに見守られつつのご飯にありつけてご機嫌)
「んふふっ、かぁわぃ〜♡」
「あぅん♪」
「………寂しい。」(←笑)
一人寂しくもそもそ飯を食う俺を嘲る様に、キッチンから楽しげな声が聞こえてくる(←誰も嘲ってはおりませんが)
愛妻と一つ屋根の下に居ると言うのに、その孤立感たるやもう…
(……寂しい
寂しすぎるっ…!!(泣))
「…あ…あう〜〜んッ(泣)」(←何故遠吠えを?)
「えっ?翔くんどしたのっ!?」
寂しさに堪えかねた俺が、飯を掻き込みながら遠吠えすると(←だから何故遠吠えを)
智くんがちょっと焦った様子でリビングに戻って来た
「智くぅん…
…って、智くん、もしかして空のことずっと抱っこしてたの?(汗)」
「まさか(苦笑)
食べてる時はちゃんと床に下ろしてたよ」
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