第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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“ママ”って
そう呼ばれる事に憧れて
叶いそうで…叶わなかった僕の夢
ちょっと形は違うけど
その願いの一つが叶った事が、僕は単純に嬉しくて
生き物を飼う理由にしては、不誠実だったかも知れないけど
それが、空ちゃんをどうしても飼いたかった理由の一つであったことは間違い無かった
(…ごめんね、空ちゃん…身代わりなんて、酷いよね…
…でも、僕、空ちゃんのこと本当の子供だと思って可愛がるから…
………許してね?///)
僕は、ぐっすりと眠っている空ちゃんの頭を撫でながら
心の中で空ちゃんに謝罪した
「……智くん」
そんな僕を優しく抱いたまま
翔くんが、僕の顎を捕まえて振り向かせる
「……翔くん///」
甘い翔くんの笑顔に誘われるままに、僕はゆっくりと目を閉じた
そして、二人の唇が…
「わんっ!!」
—ごんッ(←重なる前に、空ちゃんの頭突きが撫でぃの顎を直撃)
「Σいっっっでぇぇえーーッ!!!」(←舌噛んだ)
「わんわんわんきゃふんッ!!」(←撫でぃに怒涛の突き押し攻撃)
「Σどわぁっ!!(汗)」(←仔犬の攻撃で撫でぃ敢えなく撃沈)
「………(汗)」
空ちゃんは可愛いし、家族が増えて超嬉しかった僕だけど
寝起きの空ちゃんに足蹴にされて倒れる翔くんを見て
若干不安になってしまった
「Σいてぇいてぇっ!!やめろやこのクソ犬ッ!!」(←クソ犬とか言ってますが)
「わんッ!!(怒)」(←悪く言われたの解ったのね)
—ンガブッ!!(←空ちゃん渾身のマジ咬み)
「Σぎゃーーッ!!!(泣)」
「……………(汗)(汗)」
…若干じゃ、ないかも(汗)
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