第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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(…まさかとは思うけど
もしかして翔くんってば、仔犬にまでヤキモチ妬いてるのかな?///)←やっぱ気付いてなかったんすね(笑)
僕は、そう言えばニノがヤキモチがどうとか言ってたなぁって思いながら
僕と空ちゃんを見てぷるぷる震えている(笑)翔くんに向かって手を伸ばした
「翔くん何泣いてんの?
ほら、こっちおいで?空ちゃんの寝顔、ちょー可愛いよ?」
「…ざどじぐんの、でがおのぼうが、がばいいぼん(泣)」
※智くんの寝顔の方が可愛いもんと言っております。
「もぅ、翔くんったら…ね、おいでったら」
「…………」
そう言って、空ちゃんが起きないように気を付けながら
うんと手を伸ばして、翔くんの膝の上に置かれた手を握ると
翔くんはスンスンと可愛く鼻を啜りながら、渋々空ちゃんの顔を覗き込んだ
「………///」(←やべえマジで超可愛いじゃんとか思っている)
「…この子はさ、まだこんなに小さいのに、お母さんのとこから離れて僕らの家に来た訳でしょ?」
言いながら、ちょっと延び上がっている翔くんの胸に、背中を預ける
「…うん」
返事をしながら、翔くんが胡座をかいて僕を足の間に挟んだ
「だからね?僕らがお母さんの代わりをしてあげなくちゃなんない訳じゃない?
…言ったら、今日からこの子にとって、翔くんと僕が……
………パパと…ママ、なんだよね///」
「………うん、そうだね」
“ママ”って言った時
思わず喉が詰まって声が掠れてしまった僕を
翔くんが、後ろから優しく抱き締める
「……俺ら、今日からパパとママだね、智くん」
「ぅん///」
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