• テキストサイズ

【MARVEL】This is my selfishness

第14章 12th



何も言っていないのにサムが言い当てたことに心の中では驚きながらもすぐに納得する。


まぁ、俺が絶対に守りたい約束と言えばミアとのことしかないよな


否定も肯定もしなかったが、沈黙が肯定と捉えたのか、サムはそれ以上突っ込まなかった。
それより、と続ける。


「アレックスとかいうやつは?その後何も無いか?」

「ああ。何も無い。ミアに危害を加えるわけでも何か怪しい動きをするでもない」

「じゃあ杞憂ってことか?」

「……どうだろうな」


野良の情報屋を使ったり、自分でも探りを入れてみてもなんの収穫もなかった。
サムにも伝えたURLだって怪しい部分はなく、正直言って手詰まりだ。
あいつがシロならばそれはそれで終いではあるが、なんとなく何かが引っかかる。


「なんの動きもないんじゃこっちも何も出来ない。しばらくは様子見するしかないだろうな」


サムの言葉に頷いた。














バッキーを見送ってから、洗濯はもちろん皿洗いや帰ってきてからめんどくさくないようにお風呂も洗っておく。小さな湯船だけど、湯船に浸かった方がホッとするからわたしは湯船にも入る派。
帰ってきてからは絶対洗うの面倒になってるから今のうちに…。
バッキーからの連絡はまだ無くて、家事をしていてもなんだか時間の進みが遅く感じる。


着替えとメイクが済んで、やることがなくなる。
メイクはケリーさんに言われた通り、いつものメイクにいつもとは違うルージュを引いた。そしたらいつものメイクよりもちょっぴり大人っぽく見える。
それと、ケリーさんには言われなかったことだけれど、自分の気分を高めるために、武器のように、パンツはいつぞやのレースTバックだったりする。
可愛い下着やパジャマは見えないオシャレで、見えない鎧みたいなもの。
なんだか自分に自信が持てるようになるような気がする。


ソワソワとしながらもやることがなくなって、スマホを手にサブスクの映画を観る。


そうして23時になろうとした頃​──────


電話がかかってきた。






/ 284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp