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【MARVEL】This is my selfishness

第13章 11th



〈その聞いたサイトのURLを送っておいてくれ。こっちでも調べてみる〉

「頼んだ」


電話を切って、サイトのURLを送り、ソファーへ放り投げる。

ミアと一緒に座っていたソファーは決して大きくない。けれどミアと過ごした日を思えば、一人で座ると大きく感じる。
寝転んでもミアを抱きしめて寝た日を思い出す。
この部屋に一人でいた頃は孤独感と罪悪感にひたすら苛まれていた。
けれど今は違う。
この部屋にいるとミアを思い出す。

罪悪感から少しの間逃れれるようになった代わりに恋しさが孤独感を押し込める。

まるで依存性のように、中毒のように、彼女から離れたくないと思う。
いつだって彼女の視界に入っていたい。彼女の視界に自分以外が映らなければいいとさえ思う。


「…重症だな」


自分の考えに失笑した。












「ごめんなさいね、急に」

『いえ、本当はわたしの方からお誘いするべきだったんです』


休みの前日にケリーさんからお茶のお誘いがあった。
バッキーとのことを聞きたい、という理由で。

パーティーのときのヘアメイクのお礼をまだしていなかった(あのとき、ケリーさんは「お礼は恋バナで」と言っていた)のである。
パーティーの日にあったこととか、何個かすでに話した分はあったけど……。

本当に恋バナでいいとは思っていなかったからここのお会計はせめてわたし持ちにさせてもらった。
自分から誘うにはどう切り出そうかと悩んでいたから助かるタイミングでのお誘いに秒でお返事した。



「いいのよ。貴女はそういうのウブそうだもの」

ふふ、と笑うケリーさんはサングラスを外すとそのまま胸元に掛けた。ワァ、セクシー…。


『いい歳こいて、って自分でも思うんですけど…経験がなくて』

「恋愛に年齢は関係ないわよ」


そう言ってもらえると心が軽くなる。
周りと比べて自分は経験不足なことが多い気がして、恋愛に関しては特に。そのことをなんとなく恥ずかしく思っていた。



「それで?」とケリーさんが両手で頬杖をついて、まるで、いや完全に乙女の顔でわたしの話を待機する。

わたしは意を決して口を開いた​───────






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