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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎





皆と別れ
制服姿のレイナをバイクの後ろに乗せてエンジンをかける

火葬場から彼女の自宅までは、30分位の距離だったけれど
アッという間に着いてしまったように感じた


謝るどころか何も言葉を交わせないまま
レイナの家のすぐ近くまで来た時

信号が赤に変わって、俺はブレーキをかけた




(……この信号を右折した所で…レイナをおろさなきゃいけない…)


別れ際
彼女になんて言えばいいのだろうと考えていた時


腰に抱き付くレイナの手に
微かに力が入ったような気がした



「……………レイナ……」

『……』

「……………………ウチ……寄ってくか?」



レイナは
何も答えなかった


けれど
巻き付いた腕にギュッと力が込められたのが分かった





それを彼女の返事だと受けとった俺は
青に変わった信号を直進して自宅へと向かった






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