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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎





レイナが出て行った途端

この部屋は
重苦しいほどの静けさに包まれた



自分本位な征服欲をただ満たしたくて

どうしても
レイナを自分のモノにしたくて



強引に彼女を抱いてしまった






思いやりのカケラもない、身勝手な行為


レイナが処女だったなんて
考えていなかった



自分の知らないところで、彼女が場地とずっと会っていたと聞き
2人はそういう関係まで進んでいるのだと
勝手に思い込んでしまった




あの時
頭の隅に芽生えた、ドス黒い感情

渦を巻きながら広がっていくソレに抗うと同時に
泣いている所を見られたくなくて
レイナを遠ざけようとしたのに



そんな俺を
彼女は守るように抱きしめた




" 泣きたい時は、素直に泣いていいんだよ "


" 大丈夫……私がちゃんとなぐさめてあげるから "




優しい声が
閉ざしていた心に染み込んでいく


もう2度と得ることはないと諦めたまま
いつしか忘れていた安らぎ

懐かしい温もりに
救いを求めるように唇を重ねた






泣きながら
何度もキスを繰り返して



" ……コイツなら…全てを受け入れてくれるかもしれない… "



そんな事を思った直後


俺は
自分を抑えられなくなった





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