第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎
腕の中で
何度も小さな鳴き声をあげる
レイナの顔を見下ろしながら
夢中で腰を打ち付けた
触れ合う肌はどこも冷え切っているのに
彼女のナカだけが
溶けてしまいそうなほどに熱かった
吐き出した白濁をティッシュで受け止めた時
真っ赤な鮮血が目に入った
「……っ…」
両膝に手を掛け、脚を開かせると
太ももの内側にもその証は飛び散っていた
「…………レイナ………………オレ……」
我に返り、狼狽える俺の隣で
レイナはノロノロと身体を起こした
黙ったまま服装を直し
ソファから立ち上がる
『………帰る…』
少し掠れた声でそう言うと
フラつきながらドアの方へ歩いていく
彼女のカオは青白く
人形のように表情が無かった
カチャ…
ドアの閉まる音が
小さく響いた時
俺の頬の涙は
もう
すっかり乾いていた…