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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎




『……違…う………違うよ…』

「違わねーよ。…………一虎が兄貴を殺したのだって…元はと言えばオレのせいなんだろ?」

『………どうして……そうなるの…』

「…アイツらがバイク盗もうとしたのは…オレの誕生日にプレゼントする為だった………" 一虎はマイキーを喜ばせたかったんだ " って…オレに言ってきたのは場地だぞ…」

『……そ…んな…』

「…あの時から…もう決まってたんだよ……オレと一虎が殺し合うことになるって。…………オレらがまともにやり合ったら、殺されるのは一虎の方だ……オレは殺す方。………場地には…そこまで全部見えてた………だからアイツは…オレが一虎を殺すのを止めようとして……それで自分を…っ…」


強く握りしめた拳が
ギリギリと音を立てた


「……………なんでオレはいつも…周りの奴らを不幸にしちまうんだろうな…」

『……万次郎…』


レイナは優しい声で名前を呼ぶと
俺の拳の上に、小さな手をそっと重ねた


「……オレを責めないのか?……恨まないのかよ…………こんな事になったのは…全部、オレのせいなのに…」

『…恨んだりする訳ないでしょ?……全部が万次郎のせいなんかじゃない……………真一郎君のことも…万次郎は何も悪くないよ………圭介がそんなつもりで言ったんじゃないって…本当はちゃんと分かってるんでしょ…?』

「……」

『……もうこれ以上…自分で自分を責めないで………そんな風に…何もかも背負い込まないでよ…』


俯いた白い頬に
透明な雫が伝う

彼女の涙を見たのは初めてだった


「……っ…」

(……オマエは……オレの為に泣いてくれんのか…)


重ねられた手からあたたかな体温が伝わってきて
胸の奥がグッと苦しくなる





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