第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎
「………" 場地はオレが人殺しになるのを止める為に死んだ " って言ったら、どうする?」
『………ぇ…』
「……………オマエも……オレを恨むか?」
『………万次郎………こんな時にまで冗談言わないで』
「冗談なんかじゃねぇ」
『…っ…』
「……一虎はオレを殺したがってた。……場地はそんな一虎の味方をするフリして…東卍を抜けてアイツのチームに入ったんだ………たった独りで…スパイみたいな真似してさ……………でも……結局バレて…一虎に刺されちまった…」
『……』
「……倒れた場地を見て…オレは一虎を殺そうと思った…」
そこまで言って
一旦言葉を切った
「………いや……そうじゃないな…」
『……』
「…ずっと前から…オレは一虎を殺したかった………兄貴を殺した一虎に、わざわざ有利な証言をしたのは…1日も早くアイツが外に出て来るようにする為だったんだ………一虎が年少から出てきたら…真っ先に殺してやろうと思ってた。……場地のことはただの口実だ…』
『…万…次郎……もういいよ…』
「……オレは…倒れてる一虎の上に馬乗りになって……片手でアイツの首絞めながら…何度も何度も顔面を殴った…」
『…もう…いいってば…』
「アイツが壊れて動かなくなるまで殴り続けるつもりだったんだ……そんなオレを止めようとして場地は…」
『…やめて!』
「……」
『………お願い……もうやめて…』
「……何でだよ………知りたいんだろ?………どうして場地が…自分の腹刺すようなマネしたのか………………何でアイツが…オマエ残してあんなトコで死んだのか…」
『……』
「………何もかも……全部オレのせいなんだよ…」