第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
『んむぅ..』
スカリー『ふふっ、あははっ..あははは!本当愉快で、素敵な皆様だ』
『カボチャさん、嬉しそう』
スカリー『ええ。皆様を見ていると、学校というのも悪いものではないように思えてまいります。ツイステッドワンダーランドに帰ったら..我輩も、必ずや..』
セベク『ふん。そんなことより広場の飾りつけを済ませてしまうぞ!』
ジャミル『ああ。そういえば、旗を飾るんだったか?』
セベク『そうだ。マレウス様と!僕と!あとエペルとヴィル先輩で仕上げた。見よ!この豪奢な我らの旗を!』
持ってきていた物をバッと見せると、そこには8色の布が1つの糸で繋がったペナントのような旗が目の前に広がり、その鮮やかな色はモノクロまみれのハロウィン・タウンによく映えていた
スカリー『そ、その旗は..!?』
セベク『ふっ。あまりの美しさに驚いたか?そうだろう、そうだろう。この旗は僕たちの通う学園にある寮をイメージして作ったのだ』
スカリーの反応に誇らしげに胸を張りながら、それぞれの旗の説明をしていく
各々のイメージカラーの中に、それぞれの寮を表すモチーフが紡がれた寮章に、レオナとジャミルも満更でもなさそうに口元を緩めた
グリム『おい、オレ様のオンボロ寮がないんだゾ!』
セベク『よく見ろ。ナイトレイブンカレッジの校章の横に、ゴーストと猫と人間と兎が描かれているだろう』
グリム『あっ。コレがオレ様たちか?へへっ、セベクにしちゃやるじゃねーか。なあ子分!』
ユウ『うん。まあ、いい感じなんじゃない』
『すごく上手!ありがと、セベク』
スカリー『ディアソムニア..サバナクロー、スカラビア..ナイトレイブンカレッジ..!』
レオナ『おい、どうした。ぶつぶつ呟いて。何か気になることでもあるのか?』
スカリー『いえ、なんでも..ただ..
ああ..そうか。そういうことだったのですね』
『?カボチャさん..?』
スカリー『全部..ああ、なるほど!やはり素敵な皆様と我輩がここで出会ったのは、運命だったのでしょう!』