第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
『セベク、耳痛い..』
セベク『す、すまない..だが、そうなったのはスカリーが..!』
レオナ『やけに偉そうな声が聞こえたが..テメェのことは棚に上げるのか?』
同じく話を聞きつけたレオナがの横に並び立つと、耳を押さえるの頭を優しく撫でた
セベク『む?僕のことか?』
レオナ『危ないところを助けてやったっつーのに、謝罪はもとより礼を言われた記憶もない』
『?危ないところ?』
レオナ『ああ。こいつは一人で勝手に突っ走った上に、あっさりジャック・オ・ランタンに変えられ、ボコボコにされそうになってたんだよ。それを俺とジャミルが必死で助けてやったのに、なんの言葉もくれやしないんだぜ?』
酷いと思わねぇか?と哀れみを誘う声色で問いかけると、は少し考える素振りを見せると、小さく縦に頷いて少しだけセベクを睨んだ
『ん。助けてもらったり迷惑をかけたりしたら、ちゃんとお礼とごめんなさいしないとだよ』
セベク『それならば、その...分かるだろうが!雰囲気で!!』
ジャミル『いや、さっぱり分からないな』
レオナ『ようジャミル。お前もそう思うか』
ジャミル『ええ。独断専行ばかりのセベクを見ているのは気が気じゃありませんでしたよ。それなのに礼もなしとは、ディアソムニアにそんな無礼者がいるとは知りませんでしたね』
セベク『ジャミル先輩まで..!』
厄介先輩×2に挟まれ、ぐぬぬ..と声を漏らすが、さすがにディアソムニアやマレウスの顔に泥を塗るわけにもいかず、セベクは意を決して口を開いた
セベク『.................
恩に着るっ』
ジャミル『声ちっさ!』
レオナ『テメェそんな小さい声が出せたのか!』
ユウ『もしこれに字幕がついてたら、文字サイズは多分豆粒レベルだわ』
『私でもちっちゃい声って分かる..セベク、すごいね』
グリム『セベクの声が小せえわけがねえ..やっぱりこいつセベクじゃねえんだゾ!』
ユウ『よーし。なら今からでも本物を探そうか』
セベク『全員うるさい!!!』