第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
ハロウィン・タウン 広場
ようやく事件が終わったところで、中断していた準備にとりかかるため、一同は急いで町へと戻ることにした
広場では消えたジャックを心配していた町長含め町の住人たちが全員で出迎えてくれた。誘拐犯であるスカリーのことは、最初こそ敵視していたが、ジャック本人がお咎めなしなのと、全てはハロウィンを思ってのことだったと説明すると、あっさり許されまたいつもの態度で接し始めた
スカリー『我輩が申し上げるのもおかしなことではありますが..不安になってしまいます』
アズール『本当に、君が言えることではありませんよ』
ヴィル『ハロウィン・タウンって、こう見えて実はすごく陽気な人たちの集まりよね』
あまりの楽観さに若干引いていると、ジャックが帰ってきたことに一番安心した人物が急いで駆け寄ってきた
サリー『ああ、ジャック..!無事で本当に良かったわ。どれだけ心配したことか..!』
ジャック『僕を心配してくれた..?』
サリー『当然じゃない!』
ジャック『...そうか。ありがとうサリー。大丈夫。この通りピンピンしてるよ。それに..ハロウィンも無事だろう?
間もなくハロウィンになる!さあさあ、時間がないぞ。
みんなで最後の準備に取り掛かろう!』
『『『『おーっ!』』』』
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ジャックの号令で遅れてしまった準備を完成させるために、各々が持ち場へと戻っていった後
グリム『あーあ。オレ様ずっと冷たいバスタブの中にいたせいでまだ足が痺れてるんだゾ。コレじゃ働けねえなあ〜!』
ユウ『いやいや。さっきまで平気で歩いてたじゃん』
どこかの獅子を彷彿とさせるような、ニヤニヤと笑うわざとらしい態度に、ユウは何を言ってるんだと呆れる
『それに、お菓子食べ終わるまで出ないって言ってたのに..カボチャさん、気にしなくていいよ』