第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
スカリー『そ、そ、それは..!』
ジャック『....』
スカリー『..はい。その、通りです。
自分の好きなハロウィンを守りたくて、誰にも汚されたくなくて..それで..
ジャック様を..攫いました!』
隠すことなく白状された言葉に、ジャックはなるほどと呟いて、そしてにっこりと笑みを浮かべ手を叩いた
ジャック『素晴らしいじゃないか!』
スカリー『..え』
『『『ええっ!?』』』
まさかの自分を誘拐した相手を褒め称えるジャックにスカリー含めて全員から驚愕の声が響き渡る
ジャック『そのやる気。その情熱。その愛!君のハロウィンに対する思いは本物だ。いやあ、感動したよ!』
セベク『み、自らを誘拐した相手の心意気を認めるとは..なんという器の大きさ。ジャック・スケリントン。大した男だ..!』
レオナ『何も考えてないだけだろうが。おい、スケリントン。スカリーを許すって言うのか?』
ジャック『ああ。スカリーくんのハロウィンへの情熱は大したものだ。否定できるはずがない』
スカリー『で、ですがジャック様..我輩のハロウィンは駄目だとおっしゃいましたよね?』
ジャック『んん?そんなこと言ったかな』
スカリー『おっしゃいました!伝統を守るだけでは駄目だと..それに、一人ぼっちで過ごすハロウィンなんて意味がないとも!』
ジャック『あははっ、そりゃそうさ。ハロウィンはみんなのものなんだから。一人で過ごすためのものじゃない。ハロウィンは誰もが平等に恐怖するためにあるんだ。
国中が震え上がり、誰もが怯えひざまずく..そうじゃないとつまらない。
そのために、ハロウィンは絶えず進化し続けなければならないっ。同じことの繰り返しではなくね』
スカリー『進化..ハロウィンが、みんなのために..』
ジャック『そう!いやあそれにしても驚いたなあ..君のことを尊敬するよ、スカリーくん』