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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第2章 お出かけ






カッ!


「?!」



松明の日が空へ舞った。



ドカッ…


「ぐっ!?」


ドサッ…


突如現れたゼンが巳早を蹴り飛ばし、
松明の火も、ゼンが剣で弾いたことに気づいた。




「........!」



「遅いよ、ゼン」



タンっ…


白雪が壁側へよろけたついでに、ゼンは白雪にいわゆる壁ドンをした。


「よう白雪

日帰りじゃなかったのか?」



「ーーー…ゼ

…ン……」


「怪我は?」


「あ、平気

なんでもない」



「ふーー…

そうか。」


安心したように一息ついたゼンは、あかねの方を向いた。




「お前も大丈夫か?」


「ゼン…ごめん、白雪を守れなかった」




「あかねさん!

ちがうの、ゼン…!」



下を向きながらそう答えるあかねに、白雪は庇うようにゼンに訴えようとした。

だが、ゼンはあかねの肩に手をおき、




「俺は今、お前の心配をしたんだ。

怪我は?」



「…してない。大丈夫。」



「そうか」



ゼンは下を向くあかねの頭を撫でた。




「…う…ぐ」


倒された巳早が、よろけながらも立ち上がった。


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