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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第2章 お出かけ





よろけながら、巳早は倒されたままのうつ伏せから、木に寄りかかるように身体を起こした。



「ゲホッ…

へっ........
護衛がいたのかよ…」


「!」


ゼン、白雪、あかねの3人は、巳早の方を向いた。


「なんだ

赤髪献上した先で

俺がその役目貰って稼ぐ手も…
あったのにさ


んで、そっちの美人さんと
一緒に暮らしてさ」



「そんな事も…
考えてたの?

手におえないな…」



「本当だね」


「痛っ…

そーだよ」


やや呆れる白雪とあかねを他所に、巳早は話し続ける



「地位とか
家名とかだって

財を失えば
素っ裸になるんだぜ


いてて


稼げるもん使って
稼いでおかねぇで
どうすんの?」






「黙れ」




「........!」



ゼンが巳早の前に立った。





「この娘が

お前の目にどう映ってるかなんて
知りたくもないけどな

白雪は

一欠片だって

道具とされるためにはない


あかねだってそうだ

お前のような男に
やるわけないだろう」



「........

白雪とあかねってーのか…」



「その口で名前を呼ぶな!!」


「なんだよ
お父さんか?あんた」



巳早にお父さんと言われ、
お父さん…と呟くゼン。



「あかね

この男
他に仲間は?」



「いないと思う。
ね?白雪」


「え?あ
どうだろ…

そういえば、他には誰にも会わなかったですね」



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