第2章 お出かけ
ダッダッダッ…
タンっ!
2階へ出るとすぐの廊下にある窓には鉄格子はなかった。
「........!」
(そうか…)
「あかねさん!出られますね!」
「白雪、はしごはないけど、大丈夫?」
「うっ…だ、大丈夫です!」
「よし、いくよ!」
あかねから順に、白雪も窓から飛び降りた。
バッ…タンッ!!
「大丈夫?白雪」
「は、はい…なんとか…
なるほど
1階の格子は獣避けだったんですね」
無事に着地した2人だが、白雪は少しよろけていた。
「そうみたいね
とりあえず、逃げるよ!」
「はい!」
2人の進先には、外はまだ明るいにもかかわらず、薄暗い森…
「でも、ランプ割っちゃったから…
あとはマッチしか…」
「…っ!白雪!!」
「火ならある」