第2章 お出かけ
「はっ…はっ…はっ…」
2人の息が切れる様子を他所に
カッ…カッ…カッ…
足音が近づいてくる。
ついに行き止まりになってしまった。
「あかねさん…どうしよう…」
「白雪、鞄の中になにか使えそうなものは無い?」
「…!」
白雪はあかねに言われ、鞄の中を探った。
(本…ランプ…
あ、ミツヒデさんに貰ったお菓子…
マッチ…
あとは…
薬草…)
「あかねさん!」
「!?」
白雪が閃いたように目を輝かせ、あかねを見た。
(これなら…
量ないし
正当な使い方じゃないけど、
やらないよりは…)
何かを準備する白雪をあかねは見つめ
(白雪、薬草をどうするの…?
でも、今は任せるしかない)