第2章 お出かけ
「はーっ
はーっ」
「し、白雪、大丈夫?」
2人は呼吸を整えながら、玄関らしき扉の前まで来た。
「だ、大丈夫です…
ちょっと…走り疲れて…
あ、あかねさんの縄、切りますね」
白雪はカバンの中から小さなナイフを取りだし、あかねの縄を切った。
「ん。白雪、ありがとう」
「はい!」
ようやく手が自由になったあかねは、手首や肩を回した。
「それにしても
これって玄関…だよね?
なんで鍵が…」
「本当です…他に出口は?」
「探そう!」
「はい!」
2人は廊下を走り出口を探すが、
どの窓にも格子がついていて出られない。
「はっ…はっ…」
(まずい…ただ走り回っても捕まるだけだ…)
あかねは白雪と走りながら、焦り始めた。
すると…