第2章 お出かけ
「........っ
私は
自分で行くと決めた場所があるので
他を当たってください!!」
パカァン!!
白雪は近くにあった酒瓶を手に取り、巳早目掛けて投げた。
巳早は避けたものの、真上にあった松明に当たり、真下にいた巳早は
ガラガラ…
「熱っつぅ!」
松明の火が降ってきた。
「あかねさん!今のうちに!!」
様子を見ていたはあかね、後ろ手に拘束されたままであるが、既に立ち上がっていた。
「白雪、すごいね!」
「そんな事ないです!
とにかく、早く…あっ!」
牢屋を出たすぐのテーブルに白雪の鞄があり、白雪はそのカバンを持ち、あかねと2人で走り始めた。
(と、とにかく出ないと…!)
「くそっ焦げた…
なんなんだ!あいつらは!!」
巳早は自分に降りかかった松明の日を全て消し、逃げた二人を追った。