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僕と彼女の共同戦線

第5章 二人の天才


「そうかい…」「まあ彼の理想の世界とは司帝国は程遠いから、…元々気になってた彼の為にちょーーっと全力出して頑張って策謀してたら気がつけば参謀になってた~」

ちなみに本人にはモロバレしてるから大丈夫!と胸を張るのでニッキーと杠がおぅふ…とショックを受けている。

「葵ちゃん、だっけ?いいの~それ…?バラシちゃって?
ってか、もしかして葵と羽京ちゃん、二人って付き合ってたりとかそういう関係~?」ゲンが質問する。

「この声は…あさぎりゲン君かな?テレビとか見てたから覚えてるよ~」「え?ああ、うんまあね~」
「ちなみに付き合うどころか、先日結婚しました」
容赦なくぶち込む爆弾発言。

あの羽京ちゃんと!?さすがは軍師イイイ
手腕がゴイスーー!!!と叫ぶゲン。

「おー、じゃあ葵、軍師サマのそのお得意の策謀力で羽京のお耳の方も何とか落とせねえか」
「千空ちゃん!言い方!言い方!!」
ゲンがすかさず咎める。

「羽京君、か……」そこで初めて、葵が言葉を濁す。

「……どうした軍師。好きなヤツの為に国まで動かせる奴だろ?」
「み、身も蓋もないね千空ちゃん……?」
まあ事実そうなんだけどね~、と葵が苦笑する。

「……羽京君は、なかなか慎重だよ。自分の目で見て、聞いてから判断するタイプ。だから、変に私が『落とす』のは得策じゃないかな。」

「ほーん。軍師サマの貴重なご意見だから、そりゃ大事にしないとな」
千空ちゃん…葵ちゃん真面目な話してるから…真剣に聞こ…!とゲン。

「私は他人の感情を読んだりするのが得意なんだけど…彼は感情の波の制御が上手すぎる。個人的な好き嫌いの感情抜きに軍師としての判断のみで
言うと……手強い相手だよ。
クロム君が捕まった、って話はもう聞いた?」
「あーうん!その話ね~」ゲンが相槌を打つ。

「……ちょうど羽京君と一緒に居た私も捕まえる現場見たから知ってるんだけど、煙幕で隠してクロム君が他の人を逃がしたんだよね。でも捕まった場所がこの墓場の近くなんだ。……居場所が分かれば、このケータイなんて速攻で見つかっちゃう。

クロム君はケータイ持ってきたのはバラさなかったけど……居場所を羽京君に聞けば分かるし、墓を調べればこんなの直ぐに見つかる。
なんでバレなかったと思う?」
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