第41章 絶対的な『王』の名は

「マイキー。他でやられた連中みんなが口を揃えて言っていた。斑目にやられた…と」



その名前を聞き、驚いた表情を見せたマイキーだが、納得するように言葉を発した。



「なるほど…東卍(オレら)が潰した九代目黒龍の亡霊か…」



「その斑目も"S62世代"の一人だ」



「え？」



「つまり天竺はまとまるはずのない"S62世代"の連中が一つになったチームって事か…」



「東卍との因縁も深そうだな」



「なんにしてもやられっぱなしは気に入らねえ!!次はオレらから横浜に乗り込む!!」



「え!!?」



「そうこなくっちゃ！」



ドラケンが不敵に笑う。



「ダメだ…」



「え？」



「この戦い、稀咲の思惑通りに進んでる気がする」



「だったらそれを確信に変えろよ」



「は？どういうこと!?」



「オマエって本当バカだな！」



「だからどういう事だよ!?」



「カノは分かるだろ？」



「あのね、タケミチくん。せっかく僕達は現代(みらい)を知れるんだよ？」



「あ！」



「戻らねーって誓ったからってさ、必要な時は戻りゃいいじゃん」



「そうだよ。僕達は何度だって現代(みらい)に戻って、頼りになる助っ人に協力を仰ぐ事ができるんだから」



「東卍総動員で天竺と抗争だ!!!」



「未来でナオトに相談してこい。わかる事もあるハズだ」



「千冬くん、僕も一緒に戻るね」



「タケミっちを頼むぞ」



「任せてよ」



未来に戻ってナオトくんに相談しないと。



今、何が起こってて



稀咲は何を企んでいるのか？



そして稀咲は本当に



タイムリーパーなのか？



あの最悪の現代(みらい)には



二度と戻りたくなかったけど



「(しょうがない。)」



現代(みらい)を変える為なら



何度だって戻る



「(そう…何度だって。)」



兄さんが死んだあの夜の公園



誰が兄さんを鉄パイプで殴ったのか



今でも犯人は分からない



だから決めたの



強くなって必ず犯人を見つけるって。



兄さんのいる世界を取り戻す為なら



万次郎くんが幸せな世界で生きる為なら



何度でも 何度でも



未来を変えてやる────。



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