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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第11章 いざ、京都へ




「ちょうどいい……てめーらの実力が知りたかったんだ。」

宝船に乗っている妖達が大きな音に集まってくる

首無はヒモに畏を"鬼憑"させ、イタクが少し押されはじめる

『……いい加減にしてくれる?』

シン…

首無とイタクが止まり、妖達が静かになった

『これ以上船を壊すなら…2人ともこの船から落とすわよ』

「サクラ様…?」

毛倡妓が少し心配そうな顔で見ていた

『あのね、昔の話とか今の話とか別に今はどうでもいいと思うんだけどさ。

今から私達が戦う敵は誰?味方同士?敵からしたら万々歳ね???
それすら考えられないのかしらそこの2人は』

首無とイタクは顔を見合わせる

『首無も、イタクもお互いの実力はある程度わかったんでしょ?
これ以上やるなら本気でこの船から落とすからね。』

「「……」」

黙る2人

納得がいかないのだろう

『わかった?』

少しだけ殺気を放つ

というか、これくらいしないと2人には響かない

「「…はい」」

『で、リクオは?』

「おい、姉…」

私がリクオを探すと同時に拳骨が私の頭を襲う

ゴンッ

『……ったぁ…』

「鴆!?」

リクオが驚いていた

『なにすんのよ!!』

「お前、あの2人が引いてなかったら本気でやるつもりだっただろ。」

『当たり前でしょ。』

「オレは味方同士の傷にゃつける薬はもちあわせてねーんだよ!!」

『…最悪私が治すわよ』

ゴンッ

「今回は寝不足じゃねぇから2回殴らせてもらったがな…無理すんなっつってんだろうが」

『元気ですー!!超元気ですぅー!』

私がそういった時だった

ゴンッ

鈍い音が響いた

「痛え」

頭を押え蹲る鴆

どうやらリクオが鴆を殴ったらしい

「……何しに来た、鴆」

「こら…てめーリクオ。またオレをおいていこうとしやがったな!!

本家ではってたんだコラー!!」

「オメー、体弱ぇんじゃねーのかよ」

「だからって明日明後日死ぬわけじゃねーんだよ!!」

「何のへりくつだそりゃ!!
血ヘドはいて倒れたって知らねーぞ」

リクオはため息をついていた

「バカ言え!むしろ本望だな!てめーが三代目になんの見届けられんならよ〜!!

つーわけだから二人、それとサクラも、これくらいで…テキトーにしとけや!」

そう言った鴆は嬉しそうに笑っていた




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