• テキストサイズ

【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第4章 抱擁


「何を誤解されるのか知んねーけど、やましい事がないんなら、もっと自信持って偉そうにしとけよ」

「……あたしは悟くんとは違うよ」

「違うって何が? オマエは別に五条に雇われてる使用人じゃねーだろ? 本家の事は分家のあいつらよりもよっぽど知ってんだから、堂々としとけばいいんだよ。俺のことだって、そうだろ? 誰よりも知ってんじゃねーの? そういう顔しとけよ」

「でも……」

 あたしは悟くんの隣に立てるような人ではない。目障りで下衆だと周りはあたしに悪評を課す。

「婚約者のこと? 楓あたりにチクチク嫌味でも言われた?」

「……」

「オマエも動揺しすぎだろ、婚約者の事、気になってんのまるわかり」

「な! なにも動揺なんかしてないよ。別にそんなの前からわかってた事だし、ただ」

「ただ?」

「あまりに急だったから、びっくりしたっていうか」

「それで、動けなくなって、お盆落としそうになったとか?」

 そんな言い方しなくても……。
 あたしの気持ちなんて知らないくせに。

/ 625ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp