• テキストサイズ

妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第22章 呪い合い、殺し合い、




「今使ったのは5つ星旅館『星空亭』2泊3日オイルトリートメント付 の領収書だ」

心なしかレジィの肌にツヤまで出ている。

「つまり俺は今、ゆーっくり温泉に浸かって体をほぐし、ぐっすり2日間体を休めた状態になったわけだ。それに比べて君はどうだ?先の戦闘での負傷、複数の式神の併用、ヘロヘロでしょ」

余裕の笑みを浮かべるレジィを睨みつつ、伏黒は次の手を考える。


複数併用はよくやってる。
問題はその中に本来単体で使う満象が含まれてることだ。

このままここで距離を取って戦い続ければ先に呪力が尽きるのは俺の方。


多分なずなもこっちが劣勢と判断して加勢に来るだろうけど、できればアイツに人間を傷つけさせたくはない。
俺1人で倒すのがベストだ。


「君、式神をすぐ出したり消したりするけど一度傷つけられた式神はそうはいかないんだろ?走・攻・守揃った犬を今は出せない。そのせいで一芸の式神を併用せざるを得なくなってる」


聞いてもいないのにペラペラと喋り続けるレジィを聞き流し、どう動くべきかを考える。

こっちの術式の分析が早い上に初見の式神への対応も的確。
特別強力な術式という訳ではないが、使いこなしていて手強いだろうと予想できる。

このまま戦い続けてもジリ貧なら一気に攻めに出て短期決戦を狙った方がまだ勝ち目がある。
しかしそれもここでは確実性に欠けてしまう。


より確度を上げるには……



/ 1233ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp