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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第22章 呪い合い、殺し合い、




「そんなのもあるのかい!?」


レジィが迫り来る満象からバックステップで逃げていると、満象の鼻がぷくりと膨らみ、大量の水を噴き出してくる。

「おっと!」

身に纏ったレシートが濡れては堪らないと水を避けると今度は頭上から脱兎と伏黒が飛び降りてくる。

それを見るや否や1枚のレシートを引き抜いて大量の脱兎に向かって投げた。


そのレシートは網に変わり、脱兎を捕まえる。


伏黒は網にかかった脱兎を踏み台にして網を避け、鎖付きの歩道柵に着地。


自分に向かってくる呪力を感じて振り向くと、6枚のレシートが飛んできていた。

それらは包丁に変わって襲いかかり、伏黒は呪具で払い落とす。


伏黒もレジィも相手の術式のほんの一部しか把握できていないため、まだ小手調べだ。

どんな手を隠しているか分からない以上、お互いに接近はせず、少し距離を置いて戦いを進める。



レジィが身体中にまとったレシート、

襲撃の始めに玉犬を刺した包丁も爆撃前のガソリンもレシートから出したのだ。
あのレシートはレジィの手数そのものであり、しかも一度使ったものは役目を終えると消えることから再利用はできない。

順当に考えればレシートを使えなくさせてしまえば大きく手数を削げる。


ではどんな状態になれば使えなくなるのか?

感熱紙のレシートであれば印字が消えてしまえば使えないだろう。
手書きの領収証であっても紙であることに変わりはない。

破る、燃やす、水に濡らす、墨や塗料で塗りつぶす、思い当たる方法はいくつかある。



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