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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第20章 10月31日 渋谷にて



家入から七海の行き先を聞いた伏黒は、渋谷マークシティから駅内に入っていた。


途中、一箇所に集まって避難している一般人を発見し、彼らが改造人間に襲われたこと、その改造人間を女子高生2人と後から来た成人男性が撃退したこと、何もしてなかったが一緒に老人もいたことを聞いた。

おそらく女子高生は真希となずな、成人男性は七海、老人は直毘人だ。


待機していた禪院班がここから駅に入り、七海も合流しているということ。
野薔薇が新田と共に離脱したことも家入から聞いていたので、人数は合う。














誰もいない通路を進み、開けた場所に出ると伏黒は大きく目を見張った。


「……っ!?」


柱の横には人骨の山、床や壁には何かを叩きつけたような陥没痕が複数。

ここで戦闘があったのだ。


極めつけは中央にある大きな球体。
そこからは感じたことのない呪力が立ち昇っている。
術師の誰かではなく、呪霊の結界だ。



なんだよ、これ……!

この場所で呪霊が領域展開したのか!?




敵が領域を展開する理由なんて術師を殺すためとしか考えられない。

十中八九ここに七海達が閉じ込められている。

呪霊の領域が必中必殺なら閉じ込められた者達は今にも殺されておかしくない。
一刻も早く助けに入らなければ。



伏黒は迷うことなく両手を組む。




―領域展開―



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