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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第37章 繋ぐいのち、五条と春日の鎹


「はははっ!悟にそっくりじゃないか。微妙に顔の造形が違うのはハルカの要素かな……」
「だっろ?よく見とけよ~?僕の美しき天使要素とパワー型女戦士の子は天使なんだよ」
『あ゙?誰がパワー系ゴブリンだって??』
「「そんな事言ってないです」」

朗らかな空気の中で悟から傑へと蒼空がバトンタッチされ、私達の子を抱っこしてもらっている時に「…で」という悟の言葉。そこから少し部屋の空気が変わっていった。
傑の腕の中で静かにしてるのを見るにどうやらすやすやと眠ってるみたい……。お腹が満たされて文句なし、なのかな。
それを配慮して起こさないように声量はいくらか抑えられてる。

「ハルカが出産中から現時点、ここら周辺でなにか動きあった?」

悟が聞くと、硝子と傑が互いに目を合わせた後に傑が腕の中に抱いてる蒼空をじっと覗き込んでる。優しくとんとん、とリズムと取るようにあやす姿は少し子供の扱いに慣れてるように見える…。

「ああ。性別情報は漏れていないからね。五条家目的というよりも春日家目的と思われる三人を捕まえたよ。単独での張り込みと警備員の格好の不審者、二組だ」

「ハルカを眠らせる為にか薬も持ってた。この様子じゃあ多分、子供が生まれる度にこうなるんだろ。こういった産婦人科に行く、というよりも自宅などの安全な場所に医者を呼ぶか高専内で済ませるかって話になりそうだね」

……薬を持ってた、か。以前眠らされて拉致されたもんね…。
硝子が私をじっと見てる。私の目というか全体を観察しながら「寒くはないか?」と聞かれてうんうん頷き少し寒いです、と伝えて。産後は冷えるとよく聞くからか、硝子はベッドサイドを漁り、暖房のリモコンを引き出しから発掘していた。

暖房を着けている硝子を見ている悟がぽりぽりと首の後ろを掻いてる……なんともだるそうな表情。

「チッ、それはめんどくせーかもねえ……。
僕らさ、十人くらいは子供作る予定なのに毎回コレだと産前産後と母子共々休まらないでしょ」
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