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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第37章 繋ぐいのち、五条と春日の鎹


366.

真っ赤な顔をくしゃくしゃにして元気に泣く蒼空。悟が嬉しそうに「サイレンみてえ」と喜んで、大きな泣き声でも大して気にしてなさそうな彼に抱っこして軽く揺すってあやして貰っている間に、私はいそいそと前開きの服を緩めた。

……おわぁ、おわぁと絶えず元気に泣いてる。
小さいのに大人に負けないくらいに大きな産声で、泣く理由は言葉無くても大体お腹すいてる、とかお腹よりも寒いんじゃないんか?とか色々考えられるけれど。
とりあえず何かが不快・不満だと訴えてる私達の子供を大事そうに悟が抱え、左右に悟自身が揺れたり、僅かに上下に揺すりながら抱いた子供の顔をまじまじと見てる。
私の旦那さん…その子の父親である悟は口元も目元もだらしなく、もしも犬のように尻尾があったらぶんぶん振ってるんだろうなって思えるくらいにご機嫌だなあ~……と、子供に夢中な彼を私は見上げ、眺めた。

「わー…超温かいね~…そしてホント僕にクリソツすぎ。
ハロー、ニューワールド。鬼束ちひろの歌う曲ほどこの世界は腐敗はしてないけど、キミの産まれてきた家族ガチャは超超超特級のSSRさ!むしろUR!ん?SUR?まあ、単位なんてどうでもいっか!
……チミィ~、良い両親を選んだねー!」

……親ばかになるのは良いけどさ?五条悟の英才教育として悟に任せっきりはマジでやっべえな…。
京都の学長、歌姫…、それからこっちでも七海とか硝子とかに「五条(悟)みたいにしないように」という耳にタコが出来そうなくらいに言われてる事の意味をたった今理解したわ。

変な事覚えさせないようにしなきゃね……、と本日も絶好調な悟にため息が出る。

『常人には理解出来ない事言ってないで蒼空をこっちに貸して、おっぱい飲ませるから』

母乳が出るように、と助産師さんにぐりぐりとマッサージされたの……超激痛だったなあー!自分で揉みまくってるわけじゃないけどさ、石なんじゃないの?ってくらいに硬くなった胸。張ってというか溜まってそうなんの?そこは丁寧に優しくして欲しいのに遠慮なく足つぼマッサージの罰ゲームの如くぐりぐりとされた両胸……。
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