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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第22章 キミは蜘蛛の巣に掛かった蝶


頭を抱えた。悟が来るのは良いよ?普通に来るだけなら。そしてのんびりデートとかしちゃてさ。秋の京都だしね!
紅葉の鮮やかな街並みを見ながら散策とかしたかったよ!歌姫と出掛けるもよし、悟とデートでも良し、京都の生徒と仲を深めるのも良し……だったのに!
ちょっと不満そうな表情の悟はエプロン越しに私の胸の先端をつんつんと突く。やめれ、立つ!急いでその攻撃から身を守るために手で自身を抱くように覆った。

『馬鹿っ、刺激すな!』
「いつまで寝てんの、奥さーん。寝るならたくさんえっちして疲れたらにして!」
『くっ、拒否権なんてねえ……わ、分かったよ!全く……こういう事ばっか気合い入れるんだから……っ』

普段から真面目&やる気出しとけ!文句も言いたくなる中でベッドから脚を床に下ろす。なるべくエプロンが捲れないように気を使いながら。だって下着すらないんだもん、下半身丸出しになる!
へっへっへ、と変態みたいに笑う悟。

『やめて、変態なおじさんみたいなの』
「オジサンじゃないでーす悟サンでーす。朝からこうも気合いも入れてるし、これからは肉棒も調理したり口に挿れちゃうんだけれどね?楽しみだね?」
『うるさいっ!』

エプロンからはみ出る素肌をつんつんと指先でつつく悟。
ど下ネタじゃねえか、とその攻撃から少し身を後退させて避ける。彼はニヤリと悪戯っぽく笑った。

「なに?ウインナーの事だよ?朝食にありがちでしょ?もーヒスらないで?僕、ちんこの話してないよ?」

そうだね、私何もその件について言ってないのに自ら言ってるよね!とこの格好に恥ずかしくて顔に熱が集まるのを感じながら悟を睨む。睨まれてるはずの悟は愉快そうに、朝っぱらからご機嫌で。
……さっさとおわらせよ。
立ち上がってスタスタとキッチンへと向かいながら、ヘアゴムで髪を纏める。背後ではいつも以上に騒がしい悟が追ってきてる足音。

「あっは!後ろ姿超ヤバイね、それ。背中もおしりも丸出し、変態みたいでウケるんですけどっ!」
『勝手にウケてろっ!誰がこんな変態な姿にしたんだろうねっ!?』
「えっへー、誰だろ?グッジョブとしか言いようがないねー?」
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