【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
ウィンドーショッピングに水族館とショー、それにお揃いのお土産まで、とても充実したお出掛けを楽しんでマンションへと帰る。
「イグニス、今日もすっごく楽しかった!
いつも忙しいのに色々調べたりしてくれてありがとう。この後は私が夕食用意するから座って休んでてね」
部屋に着いてすぐ、イグニスがキッチンに立つ間もないようにぐいぐいと背中を押してソファへ座らせる。
「そんなこと気にしなくて良いんだ。オレもグレイスと過ごす時間が楽しみでしているだけだからな」
「ありがとう。その気持ちが本当に嬉しいから私からもお返しさせてね。もう下ごしらえまでしてあるからすぐご飯出来るから、ね!」
申し訳なさそうにするイグニスを宥めてキッチンへと入る。今日ばかりは何と言われようとも昼夜お仕事に励む彼をもてなすと決めていたのだ。
疲労回復の為に、お肉と緑黄色野菜をバランス良く使って、イグニスの好きな海鮮から副菜を作って、夏の暑さで疲れがちな胃腸を温めるスープを考えておいた。
ちゃんとどれも温かい状態で出せるように作る順番を整理しながらぱたぱたと作っていく…が、
「イグニス…、そんなにじっと見つめられると緊張しちゃうんだけど…」
「ふ、そうなのか? いや、オレの為にグレイスがこうして頑張ってくれている姿を見れるのはとても幸せな時間だと思ってな。これだけでも随分癒されるよ」
また相変わらずこの人は…
のんびりテレビでも見ておいてくれたらいいのに。
頬の赤みを感じながらも一通り配膳までし終えてイグニスを食卓へ呼んだ。
「これは…短時間でこんなに品数を作れるなんてすごいじゃないかグレイス。彩りも綺麗だし栄養バランスもとても良さそうだ」
「イグニス最近特に忙しそうだったから、元気が出る献立を意識したつもりだよ。お口にあえば良いんだけど…」