• テキストサイズ

【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第24章 カレシとカノジョ


仲睦まじいペンギンカップルの様子に当てられて家路に着こうとした、けれど…

「ねえねぇ、今日の記念に何かお土産買いたいな」

出口にあるお土産屋さんについ足を止めてしまう。
そんな私に嫌な顔一つせず「あぁ、それは良いな」と付き合ってくれるイグニス。
毎日暑い中お仕事頑張ってて疲れてるはずなのに…ありがとう。

店内をぐるりと見渡すと、可愛らしいぬいぐるみやキーホルダーが目に入った。
何が良いかな…お魚デザインの缶に入ったお菓子も可愛いけど、意外とその後、缶自体を持て余しちゃうんだよね。シャーペンも可愛いけど数は足りてるしなぁ…

「あ! 私、これにする」

イグニスの手を引きながらお土産屋さんをうろうろして見つけたのは、水色の革張りのカードケース。

前面は透明な窓付きになっていて、背面にはまさに先程見たような仲睦まじく寄り添う二羽のペンギンが落ち着いたダークネイビー色で描かれていた。
マンションのカードキーの入れ物を探してたんだよね、ちょうど良かった。

「可愛らしくて良いじゃないか。ふむ…オレも同じものを買っても良いだろうか?」

「イグニスも? もちろんだよ! 嬉しい、お揃いになるね」

「そうだな。今日の思い出も兼ねて、グレイスの部屋のカードキーを入れるのに丁度いいと思ってな」

「えっ。まさかの使い道もお揃いなんだけど…」

「はは、そうだったのか。オレはノクトの部屋の合鍵も持っているから今まで少し紛らわしかったんだが、次からはこれをかざせばグレイスに会えると思うと良いな」

そう話すイグニスの顔がとても嬉しそうで…、思わず胸がきゅんとなる。
それに、普段はシックな色のアイテムで統一されているイグニスのビジネスバッグの中、明らかに女性が好みそうなデザインの物が入るということは牽制の意味にもなるんじゃないかと思えて正直嬉しかった。

/ 589ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp