【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
「ん……ふわぁ…」
「…起きたか?」
ぼんやりと意識が覚醒しかけたところに、頭の上から大好きな人の優しい声が降ってきた。
(あ…そうか、さっき眠くなってそのまま寝ちゃったんだった…)
「ごめんイグニス、私どれくらい寝てた?」
「時間か? 大体30分くらいだな」
イグニスが左腕を上げて腕時計で時間を確認して教えてくれた、
のはいいんだけど…
「きゃあ!?」
そのせいで私の肩までかかっていたシーツがはらりと落ちて、何も衣類を身につけていない胸元が露わになってしまった…!
「おっと、これは失礼した」
「い、いいいいいよ、わざとじゃないし…!?
と、とりあえず服着るからイグニスはリビングに戻ってて!?」
イグニスにかかっていた部分のシーツまで巻き取り、慌てて身体を丸める…ううう、恥ずかしい…! せめてこの胸がもっと立派だったら良かったのに…!
「わかった、ゆっくりでいいからな。
…あ」
「…?」
ベッドから降りかけたイグニスが何かに気付いたような声を上げた。どうかしたのかな、と気になって頭だけ声のした方に向けると、
「すまないグレイス、先程脱がしたショーツが床に落ちてしまっていた。場所さえ教えてもらえれば新しいものを…」
私のショーツを手にしながら大真面目な顔をしてとんでもないことを言うイグニスがそこにいた。
「わーーーーっ!!???
もう!! そんなこと気にしなくていいから!!!
とりあえず! 早く!! 出て!!!」
ひったくるようにイグニスからそれを回収し、ボスッと顔を枕に埋めた。イグニスのばかばかばか!! 変なところでド天然なんだから!!!