【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
「ふ、何だその怪訝そうな顔は。
本当のことなんだ。これからもまた、こうして愛し合う機会を作っても良いだろうか?」
「ぅー…イグニスが良いならいい、けど…
……ごめん、なんだか今、すごく眠い…」
「ありがとうグレイス。
初めてのことで身体が疲れたんだろう、一休みするといい。このまま、抱きしめていて良いか?」
「ん…ありがと…。ぎゅってしててほしい…」
そう言うと、グレイスは安心したように微笑み、間もなくして穏やかな寝息をたて始めた。
女性の身体としてまだまだ固い蕾だったグレイスの身体を強引…ではないにしても前触れなくオレに開かされたのだから当然の反応だろう。
グレイスの頭を抱え込むように抱きしめると、絶頂したことで体温が上がった身体からグレイスのニオイが立ち上がってきた。
いつも以上に女性の色香を濃くした空気に、張りつめたままの自分自身の熱を扱いて解放したくなる衝動がこみ上げもするが、それ以上に大切な女性がオレの願いを許して受け入れてくれた満足感の方が上回った。
「ありがとう、グレイス…愛してる」
一言だけぽつりと独り言ちて、彼女との静かで穏やかな時間を共有した。