【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
「グレイス、上手くイけ…あぁいやそれより汗がすごいな。身体は大丈夫か?」
唇にキスを落としたすぐ後、グレイスがハァハァと息を上げているのと、額や首筋からどっと汗を噴き出しているのに気付き、急ぎ身体をハンカチで拭う。
「ぁ、あつ…ぃ、のと、お腹から下が怖いくらい、しびれてて…。
いぎー、ぎゅってしてぇ…あと、もっと、たくさんキス…」
「あぁ、もちろんだ。ほら…ちゅ、ん…ふ、ちゅく…」
「ん…ん、ちゅ…ふぁ………なに、これ、今、すごい、きもちぃぃ…」
快感の波に大きく飲み込まれたグレイスは、未だ拐われた余韻の波間に漂っているようで、瞼の中に僅かに覗かせる濃紺の瞳は蕩けそうに揺らめいていた。初めての快感の熱に浮かされているグレイスは男を煽る程にひどく美しい。
「イった直後だからな。頭がぼーっとしてるのに、身体は敏感になっているんだ」
「ん…? いった…?」
「オーガズム、強い性的快感のことだ。絶頂とも言う。
グレイスは初めてなのに上手にイけたな。いい子だ」
「え、それって私が絶叫しちゃった時のこと…?
や、やだ、あの時、勝手に大声出ちゃって、すごく恥ずかしかった…!!」
「そうなのか? オレにとってあの時のグレイスはとても魅力的に見えたし、たまらなく可愛く見えたぞ」
「えぇ…??」