【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
陰核に溜まってきているであろう快感を逃さないよう、腹に押し上げるように擦り弄れば、段々とグレイスの声が切羽詰まったものに変わってきた。
少しずつ、少しずつ燻ぶってきた初めての熱を僅かにも漏らさないようにその小さな膨らみに溜めていく。絶頂へ昇らせるために。
「い、いぎ、や、もう、」
「どうした?」
どうした、などと聞かなくてもグレイスの置かれた状況に大体の予想はついている。
オレがこうなるように仕向けた上に、この状況をグレイスが言語化出来る術も持ちあわせていないとわかっていての、意地の悪い問いかけだ。
「な、なんか…おかしい、の…だめ、なの…」
恐らく、もう絶頂が近い。
目尻に涙を滲ませ、腰を震わせ。どうしたら良いかわからず、ただただオレにされるがまま乱れる様が最高に美しい。
「大丈夫だ、このままオレに身を委ねろ。今までで一番気持ち良くしてやる」
「や、た、すけて、いぎ、…ぁ、ぁ…こわ、ぃ、の…ね、いぎぃ」
ハッハッと短い呼吸を繰り返し、オレに縋りつき、今までの快感から一転、恐怖すら感じる強い波に怯えている様が手に取るようにわかる。
「安心しろ、オレならここにいる。グレイス…愛してる」
陰核を きゅ、と押し込みながら速さを上げて上下に擦り、
グレイスの耳元で愛を囁いた瞬間 びくん!と大きくグレイスの腰が跳ねた。
「ひううっ! なんかき、きて、きちゃ… も…や、んぁぁぁぁあっ!!」
初めての絶頂にその身を大きく揺らすグレイス。
バタバタと動きたがる腰を押さえつけるように絶頂後の敏感になった陰核を弄り続け、強烈な快感をグレイスの身体に教え込む。
強すぎる刺激に、グレイスは声にならない悲鳴を上げて、堪えきれなくなった目尻からは一筋の水の路が作られていた。
「あぁーーっ! ん、んぁっ! は、ぁっ! あ…ぁ…は…はぁ、はぁ、はぁ…」
張りつめた声から、段々と力の抜けた声に変わっていき、オレの背中に回されていた腕がずるりと脱力した。
波が引ききったか…。そこで最後に陰核を一撫でしてからグレイスのそこから指を離した。最後の瞬間にも ぴくん、と反応を返してくれたグレイスが愛おしくて頭を優しく撫でながら唇にちゅ、と軽くキスを送った。