第4章 息も止まるくらいに
そこには、すさまじく…不機嫌そうな一護がいて。
私は目をぱちくりさせた。
「えっと…?」
「なぁ、その祐二って誰だ」
「え、ハウスキーパーだけど…」
「ハウスキーパー!?」
あぁ!?と声を上げた一護に、私はびっくりした。
え…何?
「つーか、男!? 普通女だろ、そういうの!」
「……だって、実家の家事使用人が来てくれてるだけだし」
とやかく文句をつけられないって言うか…そもそも、だいぶ昔から雇ってる人だから、別にこの部屋を片付けたりしてもらっても…別に気にならないというか。
ふと、一護がぴたりと動きを止めると…何かを思案し始めた。
「………、そいつ…食事の世話だけか?」
「ううん、洗濯も掃除も…だけど」
「!? 美穂子、今すぐ女に交代してもらえ」
「え、えぇ!?」
私がびっくりして声を上げると、一護が眉を潜めてそっぽを向いた。
「いいか、すぐだぞ」
「そ、そんなこと言われても…」
「じゃねぇと、俺がやるぞ」
「えぇ!? そ、それはダメ!」
一護に私の下着とか、洗濯されたりしたら…泣く。
もう、一生顔とか見られない!!!
「なら、変えてもらえ」
「………でも」
「いいな?」
「………」